抗原検査

抗原検査とは?

抗原検査とは?

抗原検査は、ウイルスや細菌の持つ特有のタンパク質(抗原)を検出することで、感染症を診断する迅速検査です。鼻咽頭や鼻腔から採取した検体を用い、15~30分程度で結果が判明するため、その場で感染症の診断・治療方針を決定できます。

当院では、新型コロナウイルス、インフルエンザ、溶連菌など各種抗原検査を実施し、迅速な診断と適切な治療につなげています。

※ 必要に応じて抗体検査、PCR検査にも対応いたします(外注検査となりますので、結果判定までに少々お時間をいただきます)。

検査の目的と適応

発熱外来での診断

発熱、咳、咽頭痛などの感染症状がある患者様に対し、原因病原体を特定するために実施します。症状だけでは区別が困難な感染症を、短時間で鑑別診断できます。

早期治療の開始

インフルエンザや溶連菌感染症などの特効薬がある疾患では、早期診断により速やかに治療を開始できるというメリットがあります。早期治療により、重症化の予防と症状の早期改善が期待できます。

抗体検査・PCR検査との違い

PCR検査

PCR検査は、抗原検査と同様に「体内のウイルスの有無を調べる検査」です。遺伝子を増幅して検出するため感度が高く、少量のウイルスでも検出できます。外来でも15~30分で結果が得られる抗原検査に対し、PCR検査は結果まで数時間から1~2日かかりますが、より確実な診断が可能です。

抗体検査との違い

抗体検査は感染後に体内で作られる抗体を検出し、過去の感染歴を調べる検査です。現在の感染を診断する抗原検査とは目的が異なります。抗体は感染から1~2週間後に上昇するため、急性期の診断には適しません。

使い分けの目安

一般的に、発熱外来での迅速診断には抗原検査、無症状者のスクリーニングや確定診断にはPCR検査、既往感染の確認やワクチン効果の判定には抗体検査が適しています。

各検査の比較表

検査の種類 抗原検査 PCR検査 抗体検査
分かること 現在ウイルスに感染しているか 現在ウイルスに感染しているか 過去にウイルスに感染したか
検出対象 ウイルスのタンパク質(抗原) ウイルスの遺伝子(RNA/DNA) 感染後に体内で作られる抗体
結果判明時間 15~30分 数時間から1~2日 15~30分
感度 中程度 高い
適した時期 発症2日目以降 発症前後から検出可能 感染2週間後以降
主な用途 発熱外来での迅速診断 確定診断・無症状者の検査 既往感染の確認

抗原検査で分かる病気

ウイルス感染症

新型コロナウイルス、インフルエンザ(A型・B型)、RSウイルス、アデノウイルスなどのウイルス感染を診断できます。同時検査キットにより、複数のウイルスを一度に検査することも可能です。

細菌感染症

溶血性連鎖球菌(溶連菌)による咽頭炎、マイコプラズマ肺炎などの細菌感染症を診断します。適切な診断と適切な抗菌薬の選択により、効果的な治療が可能となります。

抗原検査の流れ

Step01

検体採取

鼻咽頭ぬぐい液または鼻腔ぬぐい液を採取します。細い綿棒を鼻から挿入するため、多少の違和感はありますが、数秒で終了します。咽頭ぬぐい液を用いる検査もあります。

Step02

検査結果の説明

採取した検体を検査キットに滴下し、15〜30分待ちます。陽性・陰性の判定後、医師が結果を説明し、治療方針を決定します。偽陰性の可能性もあるため、症状と総合的に判断します。

結果の解釈について

陰性でも感染を完全に否定できない場合があります。症状が強い場合や濃厚接触歴がある場合は、再検査やPCR検査を検討します。

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