気管支喘息｜世田谷区用賀・二子玉川・桜新町の内科・循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・皮膚科・アレルギー科｜まきのクリニック

気管支喘息とは？

気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、様々な刺激に対して気道が敏感になっている状態です。敏感になった気道は刺激によって狭くなり、呼吸が苦しくなったり、喘鳴（ぜんめい：ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音）などの症状を発作的に起こします。

気管支喘息の症状

典型的な症状

咳、痰、喘鳴、呼吸困難、胸苦しさが主な症状です。夜間から早朝にかけて症状が悪化しやすく、横になると苦しくなることがあります。季節の変わり目や台風接近時などに悪化することも特徴的です。

発作の程度

軽度発作であれば日常生活に支障がない程度ですが、中等度では横になれず、満足な会話もできなくなります。重篤な発作では、チアノーゼ（唇が紫色）、意識障害などが現れ、緊急治療が必要になることもあります。

気管支喘息の原因と誘因

アレルギー

気管支喘息はアレルギーとの関連が深く、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎（花粉症など）の合併も多々見られます。ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛、カビなどが主要なアレルゲンです。

その他の原因

ウイルス感染、大気汚染、喫煙、ストレス、気候変化なども気管支喘息の原因となります。特に成人発症の喘息では、明確なアレルゲンが特定できないことも多いです。

発作の誘因

風邪、運動、冷気、タバコの煙、香水、ストレス、天候の変化、薬剤（アスピリン）、食品添加物などが発作を誘発します。患者様ごとに誘因は異なるため、発作の記録をつけて把握することが重要です。

受診の目安

定期受診の重要性

症状が安定していても、定期的な受診により気道炎症の評価と治療の調整が必要です。自己判断での治療中断は、重篤な発作のリスクを高めます。

緊急受診が必要な場合

喘息発作は時に命に関わる病気であることを理解しましょう。以下のような症状がある時は、すぐに受診してください。

気管支喘息の検査と治療

当院では、呼吸機能検査による正確な診断と、個別化された治療により喘息のコントロールを目指します。

検査

呼気NO濃度測定を行い、気管支の狭窄の程度や炎症の有無を評価します。アレルギーの判定のために血液検査を、他の呼吸器疾患との鑑別のために胸部レントゲン検査を行うこともあります。

治療

長期管理薬

気道の炎症を抑える吸入薬が基本となります。毎日規則的に使用することで、気道の過敏性を改善し、発作を予防します。重症度に応じて、気管支を広げる薬、アレルギー反応を抑える薬、重症例では生物学的製剤などを併用します。

発作治療薬

速やかに気管支を広げる吸入薬で、発作時に使用します。効果は数分程度で現れ、4～6時間持続します。外出先での発作リスクを考慮し、常に携帯するようにしましょう。

日常生活での注意

環境整備

アレルゲンを減らすことが発作予防の基本です。

自己管理

喘息のコントロールには患者様ご自身の管理が不可欠です。喘息のメカニズムを把握する必要があるので、ご不明な点はご遠慮なく医師にお尋ねください。

生活習慣

喘息発作の誘因となる生活習慣を改めましょう。

（※）運動が喘息を悪化させることもあるので、必ず医師と相談の上で行ってください。