超音波検査（エコー検査）｜世田谷区用賀・二子玉川・桜新町の内科・循環器内科・呼吸器内科・消化器内科・皮膚科・アレルギー科｜まきのクリニック

超音波検査とは？

超音波検査（エコー検査）は、人体に無害な超音波を使って体内の臓器や血管の状態をリアルタイムで観察する画像検査です。レントゲンのように放射線被曝がなく（※）、痛みもないため、繰り返し検査ができます。レントゲン検査によるリスクのある、妊婦や小児にも安全に実施可能です。

当院では、心臓、腹部、頸動脈、甲状腺、下肢血管など各部位のエコー検査を実施しています。専門技師による精密検査が可能で、医師の診断技術との組み合わせにより、精度の高い診療を実現いたします。

（※）レントゲン検査で生じる放射線量はごくわずかで、健康への影響はほぼありません。

検査の目的と適応

心臓エコー検査

心臓の動き、弁の機能、心筋の厚さなどを詳細に評価します。動悸、息切れ、胸痛、むくみなどの症状がある方、心雑音を指摘された方、心電図異常がある方などに実施します。

腹部エコー検査

消化管や肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓などの腹部臓器を観察します。脂肪肝、胆石、腎結石などの早期発見に有用です。腹痛や黄疸などの症状がある方、健診で肝機能異常などを指摘された方に実施します。

表在エコー検査

頸動脈エコーや下肢動脈エコーでは、動脈硬化の判定や血栓の有無を評価します。また、甲状腺疾患、乳腺疾患、体表の腫瘤などの診断にも有効です。

甲状腺エコー検査

甲状腺の大きさ、形状、内部構造を詳細に観察し、結節や腫瘍、炎症などの病変を評価します。甲状腺腫大、びまん性甲状腺腫、橋本病、バセドウ病などの診断に有用です。首の腫れや違和感がある方、甲状腺機能異常を指摘された方などに実施します。

下肢静脈エコー検査

下肢の深部静脈および表在静脈の血流状態を評価し、深部静脈血栓症（エコノミークラス症候群）や下肢静脈瘤の診断を行います。足のむくみ、だるさ、痛み、こむら返りなどの症状がある方に実施します。

下肢動脈エコー検査

下肢動脈の血流速度や血管壁の状態を測定し、閉塞性動脈硬化症（ASO）や動脈狭窄の程度を評価します。間欠性跛行（歩行時の足の痛み）、足の冷感やしびれ、安静時痛などの症状がある方、糖尿病の方などに実施します。

超音波検査で分かる病気

心疾患

心臓弁膜症、心筋症、心不全、心筋梗塞後の壁運動異常、心膜炎、先天性心疾患などを診断できます。治療中の定期的な実施により、治療効果の判定も可能です。

腹部臓器疾患

脂肪肝、肝硬変、胆石、胆嚢ポリープ、膵炎、腎結石、腹部大動脈瘤などを発見できます。ポリープやがんなどの腫瘍性病変のスクリーニングにも有用で、内視鏡検査が実施できない場合の代替としても活躍します。

血管疾患

頸動脈のプラークや狭窄、血管壁の肥厚（動脈硬化）、下肢静脈血栓、静脈瘤などを診断します。脳梗塞や肺塞栓症のリスク評価に重要です。

超音波検査の流れ