- HOME
- 体重増加
急な体重増加があったら

数日で2~3kg以上の急激な体重増加は、何らかの病気のサインかもしれません(これを「二次性肥満」と言います)。特に食事量が変わらないのに体重が増える、むくみ(浮腫)を伴う、息切れ、不整脈があるなどの場合は、心不全などの循環器疾患が疑われます。
体重増加の原因
生活習慣が原因の場合
体重増加の原因として多いのは過食や運動不足による肥満(原発性肥満)です。ただし、この場合は急激な体重増加は起こらず、徐々に増加します。
心臓が原因の場合
心不全により心臓のポンプ機能が低下すると、体内に水分が貯留し体重が増加します。主として足のむくみから始まり、進行すると腹水や胸水も生じます。横になると息苦しくなるのも特徴です。
腎臓が原因の場合
腎不全、ネフローゼ症候群により尿量が減少し、水分と塩分が体内に蓄積して体重が増加します。顔面のむくみ、高血圧も伴います。
内分泌が原因の場合
甲状腺機能低下症、クッシング症候群、多嚢胞性卵巣症候群などにより体重が増加することがあります。代謝の低下なども特徴的な症状です。
その他の原因
薬の副作用(ステロイド、一部の降圧薬、精神科薬)、肝硬変による腹水、更年期、ストレスなども原因となります。
注意すべき症状
緊急受診が必要な症状
急激な体重増加とともに、呼吸困難、起座呼吸(横になれない)、意識障害がある場合は、急性心不全の可能性があるため、直ちに救急受診が必要です。
早期受診をお勧めする症状
1週間で2kg以上の体重増加、足のむくみ、腹部膨満感、尿量減少、息切れや動悸を伴う場合は、心不全、腎不全、肝硬変、甲状腺機能低下症などの可能性があります。早めの受診をお勧めします。
関連する循環器疾患
心不全
心臓のポンプ機能低下により体液が貯留し、急激な体重増加が生じます。毎日の体重測定が病状管理に重要です。
心臓弁膜症
心臓内の弁の異常により心不全を引き起こし、体重増加をきたします。
腎不全
腎機能低下により水分の排出ができなくなり、体重が増加します。進行すると人工透析が必要になります。
肝硬変
肝機能低下により腹水が貯留し、急激な体重増加と腹部膨満が生じます。下肢のむくみも伴います。
体重増加の検査と治療
当院では、体重増加の原因を特定し、適切な治療により症状の改善を図ります。
検査
血液検査(BNP、腎機能、肝機能、甲状腺ホルモン)、尿検査、心電図、心臓エコー検査、レントゲン検査などを実施し、むくみの原因を詳しく調べます。
治療と対処法
原因に応じた治療
心不全には利尿薬と心臓保護薬、腎疾患には原疾患の治療と必要に応じて透析、内分泌疾患にはホルモン補充療法など、原因に応じた治療を行います。
生活習慣の改善
体に溜まった水分を排泄するため、塩分制限(1日6g未満を目安)、適切な水分管理、適度な運動などが重要です。毎日同じ時間の体重測定を行うことで、病状の変化を早期に発見できます。